プロのエアコンクリーニング師が教える職人技

アルカリ洗剤でエアコンクリーニング後は中和剤が必要な理由

エアコンをクリーニングした後には、中和剤を使う事が必要です。その理由は、クリーニングにはアルカリ洗剤を使う事が多いからです。エアコンの内部には、ホコリやタバコの汚れ、更にはカビとあらゆる汚れが付着しています。アルカリ洗剤は、こうした頑固な汚れを落とすのに効果を発揮します。ですが、アルカリ洗剤は洗浄力は高いのですが、同時に刺激が強いのが特徴的です。クリーニング時の廃水を、そのままお風呂場などに流してしまうと排水管の劣化や環境汚染に繋がる可能性もあります。

また、健康や環境保全を目的とした「水質汚濁防止法」が昭和45年に制定されているため、そのまま廃水を捨てる事自体禁止されているのです。アルカリ洗剤が含まれた廃水は、中和剤を使って処理してから適切な方法で処分する事が望ましいです。エアコンクリーニング業者のなかには、クリーニング後に出た廃水を持ち帰るところもあります。ですが、1度の作業で出る廃水は膨大です。持って帰れる業者というのは限られています。そのため多くの業者は廃水に中和剤を入れてから、その場で処理をするのです。屋内の場合は、お風呂場やトイレに流すケースが多いです。また、ドレンホースを使って屋外に廃水をする場合もあります。廃水の処理方法は、建物の種類によっても変わってきます。戸建てタイプで外に蛇口がある場合は、外で処分される事が多くあります。ですが、マンションやアパートの場合だとベランダなどに廃水します。