プロのエアコンクリーニング師が教える職人技

通常のエアコンクリーニングと完全分解エアコンクリーニングの決定的な違い

エアコンを作動させた後に異臭が出た場合で要注意なのが、機器の内部でカビが繁殖していることです。カビが繁殖する理由は温度差によって発生する結露が原因ですが、この繁殖を放置すると強い悪臭だけでなくアレルギーの原因になる胞子を吸引することで肺炎といった健康リスクを発生させることになります。 そのため少しでも異臭を感じた時にはすぐに清掃することが重要ですが、ただ一般家庭で出来るエアコン掃除はフィルターの掃除や吹き出し口をきれいにふき取るまでです。現在では内部をきれいにしてくれる一般家庭用の洗浄スプレーが販売されていますが、使い方を誤ると電気系統をショートさせ火災の原因になる可能性があります。もし安全を考えてエアコンクリーニングをしたいのであれば、無理をせずに専門業者に委託する方が安全です。

専門業者の清掃方法には、通常のエアコンクリーニングと完全分解エアコンクリーニングの2種類が存在します。どちらの清掃方法も最初はカバーを取り外してみて、内部機器の汚れ具合から通常のエアコンクリーニングと完全分解エアコンクリーニングのどちらを選択するかを考えます。 通常のエアコンクリーニングは、内部機器の汚れ具合が電気系統の近くまで侵食していないときに行う方法です。掃除の範囲はエアコンのカバーと吹き出し口のルーバーとフィルターまでを取り外した後に、業務用洗剤を使って殺菌洗浄をして再びつけるという方法になります。